国宝の茶碗「曜変天目」@国宝の殿堂 藤田美術館展
4月
12日
「曜変天目」は完全な状態で現存するものは世界でわずか3点(または4点)しかなく、そのすべてが日本にあり国内の3点はすべて国宝です。他の2点もMIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市、5月19日まで)、静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区、13日~6月2日)で公開されます。
「曜変天目」は中国の南宋時代(12~13世紀)に福建省の建窯で焼かれた黒いうわぐすりの碗のうち、窯内で偶然に美しい光彩が生じたものをいいます。室町時代の文献『君台観左右帳記』において、「曜変」は、唐物茶碗「土之物」(陶製の茶碗)のうち、もっとも貴重で高価な茶碗として、分類格付けされています。