晩柑の新品種「はるき」@和歌山県果樹試験場
4月
4日
県内は「温州ミカン」を中心に柑橘類の栽培が盛んですが、「晩柑」を含めて流通が少なくなる3月に収穫でき、簡単にむきやすい品種が求められていました。
試験場は02年に開発に着手。「清見」と「中野3号ポンカン」を交配し、1個体に絞った。今年、育苗組合に母樹を配布。2年後に苗木が流通すれば、その5年後に出荷販売が可能になるといいます。
新品種「はるき」は「春の紀州を感じる果実として流通してほしい」との思いで命名されています。果実は180グラム程度。糖度は13~14度で、甘さのほか適度な酸味がある。「さじょう」(実の粒)が大きいため、さくさくとした食感で、「じょうのう」(実が入った袋)は薄く、そのままでも食べやすいといいます。