< NASAの探査機ジュノーが撮影した木星(画像:NASA) >
太陽系惑星で最大の木星の周りに、新たな衛星が12個あるのを発見したと、米カーネギー研究所のチームが17日発表しています。チームは「見つかった衛星は79個に増えた。衛星の数でも太陽系で最多だ」としています。
衛星の中には、逆向きに回る他の衛星の通り道を横切る「変わり者」もそんざいしているようです。研究者は「いつか正面衝突して粉々に砕け散ってしまうのではないか」と心配しているとか。
冥王星に代わる「第9惑星」を望遠鏡で探していてたまたま発見されています。12個の直径は1~3キロほどで、1~2年の周期で木星を回っています。
うち2個はガニメデなど既知の衛星の仲間とみられますが、9個はより遠い軌道を逆方向に回転していた。さらに1個は逆向き衛星がある領域を反対方向に回る変わり者だった。
逆向き衛星はかつて大きな衛星が小惑星などと衝突した名残らしい。惑星や衛星の成り立ちを知る手がかりになるとチームはみています。観測には米ハワイ島にある日本のすばる望遠鏡も参加しています。
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