長崎電気軌道(長崎市)は29日、路面電車の脱線事故で見合わせていた一部区間(蛍茶屋~赤迫)の運行を始発から再開しています。約1年半ぶりの全線開通となり、利用者の多いJR長崎駅前からは乗り継ぎのない最短距離で、観光名所のシーボルト記念館などへのアクセスが便利になります。 脱線は昨年6月、長崎市桶屋町の交差点で発生。国土交通省は、レールが変形していたため、ぶつかった車輪が乗り上げたことが原因とする報告書をまとめていました。 2007年以降、同じ交差点で計4回の脱線事故が起きており、長崎電気軌道は、車輪とレールが接触する力を軽減させるためカーブを緩やかにするなどの工事をした上で運行再開です。