今年の読書(114)『Qros(キュロス)の女』誉田哲也(講談社文庫)
9月
25日
「キュロス」のテレビコマーシャルに登場する女性タレントが誰なのかわからず、各種芸能記者は、素性を暴くべくやっきになっています。
たまたま所属タレントの付添として現場にいた事務員の<真澄>がCM監督の目に留まり抜擢されたのですが、その後ストーカー行為が続きネットに行動が流されることになっていきます。
ひょんなことで、<真澄>をかくまうことになった週刊誌記者の<栗山>ですが、彼女の窮地を救うべく動き出します。芸能界にうごめく女性の嫉妬やねたみ、マスコミの無慈悲な世界、ネト社会の怖さなどが入り乱れますが、<栗山>の事件解決の落としどころに一抹の明るさが感じられました。