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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(136)『飛び梅』藤原緋沙子(文春文庫)

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絵双紙本屋『紀の字屋』を舞台とする<切り絵図屋清七>シリーズとして、2011年7月に 『ふたり静』、同年10月に 『紅染の雨』 が文庫書き下ろしで発刊されていますが、第三弾を期待しながらそのままになっていました。

第三弾の本書が2013年2月に出ていたのを見逃したようで、ようやく読む継ぐことができましが、現時点で4作目はまだ発刊されていないのを確認しています。

『紀の字屋』に身を寄せている<おゆり>の幼友達<冴那>の勘定定所勤めの主人<坪井平次郎>が何者かによって闇討ちに合い、前作で勘定組頭の父<長谷半左衛門>も刺客に襲われましたが、何やら飛騨の御用材木に関して不正が行われている様子が、殺された<平次郎>の残した書置きでわかり、<半左衛門>は役目がら飛騨の調査に旅立ちます。

『紀の字屋』の売り子である13歳の<忠吉>の出生に関わる謎も解け、相も変わらず義兄<市之進>は長谷家の長男としての自覚が無く、妻の<織江>は実家に戻り、<半左衛門>は<清七>を正式な次男として届け出ます。

勘定組頭として<半左衛門>の不正取引の調べの結末、<清七>と<おゆり>の今後の関係等を残したまま、次巻に興味を残して読み終えました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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