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- 『グッドライフ』チョ・チャンイン<趙昌仁>(小学館文庫)
僕こと<チョン・ダウム>は小学3ねんせですが、2年前から白血病かかり、発病・治療・入院を繰り返してきており、抗がん剤や放射線治療で苦しんでいます。
父親<チョン・ホヨン>は元記者であり詩人ですが、詩作活動を離れ、翻訳業で細々と暮らしながら息子<ダウム>のために献身的な看病を続けていますが、残る治療は骨髄移植しかないと知らされ、韓国では適合車がなくまた費用も4000万ウォンかかると聞かされ、治療を断念してあてもなくさまよう途中、サクラ谷で<ピー老人>と会い、のどかな山間で生活を始めますと、<ダウム>の体調も良くなったように思えたのですが・・・・。
自己犠牲をいとわない<ホヨン>は、治療費を稼ぐために自分の腎臓を売ることを決意、検査中に末期的な肝臓がんであることを知ります。
記者時代の後輩女性記者<ヨ・ジニ>が献身的に寄り添うなか、<ホヨン>は画家として成功、パリに住む分かれた妻<ハ・エリ>に息子を託すことを決意します。
謎解きも犯人探しもないドラマですが、丁寧に描かれた父<ホヨン>の心情に、おもわず涙してしまう一冊でした。
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