『ダーティ・ママ!』秦建日子(河出文庫)
11月
13日
コンビを組むのは、交通課から刑事課に<橋蔵>のベビーシッター役として移動してきた24歳の<長嶋葵>で、元オリンピックのソフトボール選手として候補にも挙がった経歴があり体が大きく、ラッセル車のように力強いことで「ラッセル」と「マルコー」から呼ばれています。
「マルコー」はガールズバー『百蘭』のオーナー<フェイ>などに不法滞在者の手入れの情報を流しながらも、彼から裏社会の情報を手に入れることにより抜群の検挙率を誇り、上司の<深沢>も子連れ捜査を認めざるを得ません。
本書にはバイタリティーあふれる「マルコー」と彼女に振り回せながら刑事修行をこなす「ラッセル」の活躍が3編納められており、凸凹コンビのユーモアあふれる事件解決話しが面白く読めました。