マドリードの「ブラド美術館」から始まりましたスペイン編は、<ゴヤ>・<ベラスケス>・<エル・グレコ>・<サルバドール・ダリ>などを巡り、最後に<ジョアン・ミロ>の本書で最終編です。
「創作は大地から生まれるものだ」と明言する<ミロ>は、故郷のタラナゴと晩年を過ごしたマヨルカ島を通して何を感じたのか、創作の根幹に触れるべく足を向けていきます。
さらに<ピカソ>や<ヘミングウェイ>との交流、スペイン内乱や大戦の惨状を経て、彼の作品が象徴化・抽象化していく過程を追い求めます。
カラー写真の風景や作品のページとともに、居ながらにしてスペインを旅する気分を味わえ、楽しめる一冊でした。
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