主人公の<佐々木亜子>は、美術学校に通う21歳の学生で、生まれた時から「コケシ顔」と揶揄され、お世辞にも美人とは言えません。
そんなある日、突然<ジョン・ローン>似の男子<沢野正則>に街中でキスをされ、喫茶店に連れ込まれてしまいます。
わけを正すと、現在付き合っている彼女と別れんがための工作で、彼女の目の前で芝居を打ったことがわかります。
<正則>は東大法学部の学生で、祖父は外交官、父は弁護士という家庭に育ったエリート家系です。そんな彼が<亜子>に対して恋愛感情を持ち始め、<亜子>は幼馴染の<ケン>に、今度は逆に「わたしの彼氏だと芝居を打ってくれ」と頼みます。
仲のいいご両親を中心に、<ケン>の母親<すず子>たちの個性ある脇役陣が面白く、一人の女性の恋への憧れを通して成長してゆく姿が、ほのぼのと伝わる一冊でした。
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