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- 今年の読書(1)『町人~その社会史的考察~』坂田吉雄(清水弘文堂)
今年の読書の一冊目は、昨年末に古書店巡りをして手に入れてきました『町人』です。
本書は、1968(昭和43)年9月25日発行と古いのですが、江戸時代の時代小説が好きですので、当時の背景を知るにはいいかなと購入してきました。
著者の経歴を調べますと(1906~2000年8月4日没)、1930年に京都帝国大学哲学科の卒業、そのまま京都大学に残り日本近世・近代史を研究されてきたようです。
「町人」とひとくくりをすることなく、「江戸町人」と「大阪町人」、最後は「堺町人」を分析し、それぞれの社会背景と「町人道」の違いについて語られています。
幕府や大名・武士との関わりの中で、「宵越しの金はもたない」という江戸の生き方と、<天下の台所>として経済の中心として発達した大阪の算盤勘定の生き方、それぞれの対比が面白く読めました。
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