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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(96)『千石屋お奈津犬連れ日帖』五十嵐ひろみ(PHP研究所)

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今年の読書(96)『千石屋お奈...
日本橋本石町の米問屋千石屋の一人娘<お奈津>17歳が、体長四尺を超える大きな犬<綺羅々(きらら)>と共に、好奇心旺盛な上に巻き起こす騒動が、四編納められています。

仙台藩士<佐々木織部>との見合いが成り立ち、嫁ぐ寸前まで話が進んでいたさなか、藩のもめごとに巻きこまれ許婚を亡くした過去を持つ<お奈津>です。

父親<千石屋嘉兵衛>の弟<籐五郎>は、「音羽堂」という骨董屋を営んでいますが、兄弟の仲はあまり良くありませんが、<お奈津>はこの叔父を気にいっています。
千石屋手代の<清次>、大目付の息子<有馬龍之介>と脇役も揃い、「音羽堂」に居候し始めた<龍之介>が気にかかる<お奈津>です。

江戸庶民の喜怒哀楽がよく描きこまれており、<龍之介>に淡い恋心が芽生え始めている<お奈津>の今後の関係が気になりながら読み終えました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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