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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(131)『二畳で豊かに住む』西和夫(集英社新書)

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今年の読書(131)『二畳で豊...
かっては「ウサギ小屋」だと海外から揶揄された時代がありましたが、最近は耳にすることもなくなりました。
現在では「ネットカフェ難民」などという言葉が、一人歩きしているようです。

人間が生活をしてゆく上で、住宅の広さの適正規模が存在するものかは、住宅の設計を生業としていながら難しい問題のひとつです。

著者は、内田百閒の二畳の生活空間や高村光太郎の三畳の山小屋、被爆地長崎で活躍した医師永井隆の<如己堂>と呼ばれたやはり二畳の家等を取り上げ、住空間の意味を検証しています。

それぞれの人たちは、<自分の意思で住みこなそうとしていること>、<狭い中に閉じこもる生活ではなく、友人や地域の人たちとの精神的なつながりがあること>、<狭いけれども精神的な豊かさがあること>を指摘しながら、充実した濃密な空間であったことを確認してゆきます。

わたしの学生時代は、四畳半一間の下宿生活で風呂もトイレも共用でしたが、狭いながらも密度の濃い空間であったことを、思い出しながら読み終えました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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yukio
yukioさんからコメント
投稿日 2012-12-08 07:22

2畳、3畳でも充実した濃密な空間。うーん。田舎の子供が独立していった家は広く、モノが雑然と広がり、空疎な空間となりつつあります。反省!!!!!!

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-12-08 16:35

広い空間があることはいいことだと思いますが、なんでも貯め込んでしまう生活になるのが怖いですね。
本当に必要なモノだけを見極める生活、大事なことだと思います。

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yukio
yukioさんからコメント
投稿日 2012-12-08 18:53

気をつけていきたいです。はい。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-12-08 18:57

「もったいない」という心構えも必要でしょうが、余分なモノを周りに置かないことも大切でしょうねぇ・・・。 (苦笑)

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