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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(108)『人体工場』仙川環(PHP文芸文庫)

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今年の読書(108)『人体工場...
大学生の<真柴徹>は、健康診断で尿に大量のタンパク質が出ていることが発見され、女医<若松>の指示通りCTスキャンなどの検査を受けますが、腎臓自体に悪い所は見つかりません。

ふと以前、高額な報酬に吊られ参加した治験のアルバイトのことを思い出し、当時一緒に治験に参加した<火野美紀>と共に、アルバイト先の調査を始めますが、すでに撤退した後で真相は解明できません。

<若松>の協力や、同僚医師の<小松>の分析でタンパク質の分析にたどり着くのですが、昔の同僚医師がガンに効く成分として研究していたものだと判明します。
人間の体を薬の製造工場として利用するという発想で、尿に出たタンパク質成分を凝縮させる研究です。

<火野美紀>の父親は末期ガンで、危険と知りながら父を助けるべく、再度このタンパク質の製造に協力をしてしまいます。

実際に人体を用いての薬の開発は行われていないと思うのですが、臓器類を生活の為に売る現状では、あながち作り話だとも笑えず、一気に読み終えました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-09-22 20:42

本当にどこかでしてそうなお話ですね。昔こういう治療法が話題になったことありますね。尿の中の成分に自然治癒の力があるとかって。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-09-23 05:54

長生きの為には、あの手この手を考えるようですが、お金持ちだけの治療に終わらないかと多少の危惧を感じています。
日本ではいま、出生前診断でダウン症の異常が分かる検査が始まりましたが、20万を超す費用です。
検査で異常が出た場合の判断等、難しい問題を今の医学は抱えていますね。

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