今年の読書(105-1)『女王国の城』(上)有栖川有栖(創元推理文庫)
9月
10日
上下2冊本ですが、ようやく435ページの(上)巻を読み終えました。
会員数を伸ばしている新興宗教<人類協会>の本殿がある神倉に、英都大学推理小説研究会の先輩が突然訪問に出向いたことを心配して、後輩メンバー4人が探しに出かけます。
神倉では、11年前に迷宮入りした密室殺人事件があり、いまだ殺害方法も犯人も検挙されていないことを、研究会のメンバーは宿泊先で知ることになります。
紆余曲折がありましたが、何とか本殿にて先輩を見つけることができますが、突然教会内部で殺人事件が発生します。
事件がおこった場所は、開祖が宇宙人と出会った洞窟の前で、宇宙人が再臨するのを24時間体制で見張っている警備員が殺害され、何かの原因で警察との関わりを避けたい教会側に、研究会メンバー達が本殿に監禁されるところで(上)巻は終わります。
この研究会のメンバーが主人公のシリーズのようで、4作目に当たるようですが、初めて読むには登場人物たちの性格設定が甘く感じられ、人物像が浮かび上がりません。
迷宮入りした事件と絡み合うのは予測できますが、ダラダラとした描写ばかりが続き、筋のテンポが面白くありません。本筋と関係ある台詞なのかもしれませんが、知識をひけらかす饒舌な会話の場面が多く、疲れました。
まだ(下)巻があります。結末までどのように展開するのか、なんとか読み終わりたいと思います。
投稿日 2012-09-11 08:40
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-09-11 17:49
ワオ!と言っているユーザー