著者の本は、『女神』 (光文社文)・ 『汝の名』 (中公文庫)・ 『澪つくし』 (文春文庫)と読んできて、4冊目になります。
どの作品にも共通して感じることは、「女」の執念・怨念・すさまじさです。
お化けは男も女もおりますが、幽霊は女性だけということを、いつも認識させられます。
今回登場する主人公の<南欧子>は、34歳。学生時代はクラスの人気者でしたが、今は三流会社の出版社に勤め、妻子持ちの男性と付き合うみじめな生活をしています。
そんなとき、破格の好条件でヘッドハンティングされ、雇い主が分からないままに雇用「契約」を結びます。
この雇い主、昔学生だった頃に<南欧子>にいじめられた恨みを、20年後に復讐するという同級生なのです。
いじめられた恨みを20年間持ち続け、<南欧子>をいたぶる姿は、異様に感じますし、結末が肩すかしで終わったように感じました。
<南欧子>にも、雇い主の女の行動にも、共感は持てず、心理サスペンスとして、もうひとひねりほしいところです。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ
投稿日 2012-02-28 20:25
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-02-29 09:47
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-02-29 09:58
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-02-29 22:29
ワオ!と言っているユーザー