27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落して始まりました。中東情勢の緊迫化が続くなかで米原油先物相場が上昇し、株式相場の重荷になっています。米イスラエルとイランの軍事衝突が長期化するとの懸念も根強くあります。
27日、船舶情報会社マリントラフィックは中国海運最大手の中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)のコンテナ船2隻がホルムズ海峡を通過できず引き返したと、SNSに投稿しました。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は「ホルムズ海峡を通過できるのはイラン向けの家庭用品や自動車などを積んだ船舶だけだ」と報じています。
エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の航行を巡る不透明感から、米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物は米東部時間27日朝の取引で一時「1バレル=97ドル台」と、26日終値に比べ(約3%上昇)でした。エネルギー高がインフレ懸念を強め、米長期金利は一時(4.48%)と2025年7月以来の高水準を付けています。原油高や金利上昇が投資家心理を冷やし、株には売りが先行しています。
26日、<トランプ米大統領>はイランの発電所への軍事攻撃を4月6日まで停止すると表明しました。27日までとしていた猶予期間を10日間延長していますが、米国防総省が最大1万人の地上部隊を追加派遣することを検討していると、ウォール・ストリート・ジャーナルが26日に伝えています。戦闘が激化するとの警戒感が強く、株式に買いを入れる投資家は限られています。
ダウ平均株価は、前日比793ドル47セント(1.73%)安の4万5166ドル64セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比459.72ポイント(2.15%)安の2万0948.36で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比108.31ポイント (1.67%)安の6368.85で終えています。