28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反発し、前日比25銭円高・ドル安の「1ドル=159円20〜30銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=159円11銭」、安値は「1ドル=159円49銭」でした。
米国とイランが暫定合意に達したことから、市場では交渉が前進しているとの見方につながり、円買い・ドル売りが優勢でした。
28日、米政府関係者は米国とイランの交渉が暫定合意に至り、<トランプ米大統領>の承認を待っていると記者団に明らかにしました。米ニュースサイトのアクシオスは同日午前、両国が停戦期間を延長し、イランの核問題に関する協議を始めることなどを盛り込んだ覚書に同意したと伝えています。
戦闘終結に向けて前進したとの見方があり、28日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物は一時、「1バレル=87ドル台前半」と
前日終値「1バレル=88.68ドル」から水準を切り下げる場面がありました。原油価格の高止まりが、エネルギー輸入依存度の高い日本の経済を下押しするとの懸念がいったん後退し、円買い・ドル売りを促しています。
日本時間28日昼の東京市場では一時「1ドル=159円65銭」と、日本政府・日銀が円買い介入を実施しました(4月30)日以来、約1カ月ぶりの安値を付け、日本が円買い・ドル売り介入に動くとの警戒感も出ています。
もっとも、円の上値は限定的でした。28日、イランのファルス通信はイラン軍が同国南部からミサイルを発射したと報じ、中東情勢の先行き不透明感は依然として強いままです。月末で持ち高調整として円を売ってドルを買う動きも見られました。