ファルコン昆虫記(784)クレマチスの花に【ヤブキリ】(9)の幼虫
5月
8日
前年度に雌が産卵した卵が翌年に孵化するのは数パーセントで、多くは2年目3年目の3月~4月頃に孵化して地上に這いだし、初齢幼虫は草本上で生活を始めます。
若齢幼虫は体が小さいため、草本植物の種子や花粉・花弁を食べて成長しますが、脱皮して成長するにつれてチョウ目(鱗翅目)の幼虫(毛虫)や小型の他の昆虫を捕食するようになり、共食いも起こります。
キリギリス科において肉食は不可欠で、動物性タンパク質を摂らなければ成長もままならず、また雌においては産卵に支障をきたすことになります。
この幼虫の周りの<クレマチス>の花弁(蕚)は穴だらけでしたので、この幼虫の食欲に驚くばかりです。