新年、明けましておめでとうございます。
昨年は多くの皆さん方とコメントのやり取りをして頂けました。
日本国のみならず、海外までのネットワークのあるブログルの素晴らしさを感じています。
元旦ですので、お屠蘇で一杯の雰囲気でしょうが、今年もつたないファルコンの文章にお付き合いの程、宜しくお願いいたします。
酒樽のように、ドカ〜ンと大きないいことが皆さま方に転がり込むように、念じております。
今年最後の読書は、矢口敦子さんの『償い』でした。
36歳の医師が、個人的な家庭問題でホームレスになり、流れ着いた郊外の街で連続殺人事件に遭遇するというあらすじです。
ミステリーですので、細かい内容は省きます。
作者の意図として「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられないんだとしたら、あまりにも不公平です」という文章が出てきます。
「他者の心を傷つけた者は、どうやって裁かれるべきなのだろう」という問いかけは考えさせられました。精神も体の一部なんだという視点が、著者にはあるようです。
読みながらこの文章が気になり、何気ない言葉でも、相手によっては心が傷つくのだという怖さを、再認識させていただきました。
心許せる相手だからといっても、言葉の気遣いはいつも大事なことなんだと、自戒を込めて読み切りました。
年の瀬が押し詰まったこの時期に、仕事仲間の一人が天国に旅立ちました。
お互いに、個性あるがゆえに会社勤めはできぬ性格で、一匹狼の立場を理解仕合いながら、仕事の協力をし、酒を飲み交わした仲間でした。
律儀な男だけに、おそらくもう来年の年賀状はポストに入れていることだと思います。
正月、改めて彼の年賀状を受けとれば、酒を飲みながら気炎を上げて建築論で盛り上がった懐かしい会話が、きっと甦ることだとおもいます。
心から、ご冥福を祈るだけです。
<ガンさん>、天国で酒風呂でも浴びて、のんびりしてくださいね。
今年の年明けのご挨拶に、花時計の写真を使いましたが、約1年ぶりの花時計報告です。
この時期は、いつも次年度の干支がデザインされるようで、もちろん図柄は「寅」です。
赤と白のハボタンが合計2400株使用されています。
年が明けますと、阪神淡路大震災を経験して15年目という節目がすぐにやって来ます。
来年も穏やかな1年であればと、願うだけですが、来年に向けて<トライ>すること、何か考えなければいけませんね。
いよいよ年末の感があり、お正月の買い物もそろそろピークでしょう。
長田にあります食遊館というスーパーマーケットの入り口で、無料のタクシー呼び出し電話が設置されていました。
長田区はお年寄りの多い地域ですので、重い買い物を持って帰るのが、大変なのかもしれません。
あるいは、お店側もたくさん買っていただきたい思惑もあるのでしょう。
病院や公共機関の公衆電話などには、タクシー会社の番号を貼ってあるのは良く見かけますが、無料の電話機は初めて見ました。
競争の激しいタクシー業界を生き抜くためには、それなりの投資が必要なのかもしれません。
歩道の御影石に、街路樹のポプラの葉の跡が残っていました。
枯れ葉が落ちて、雨にあたり葉の色素がこびりついたのでしょう。
落ち葉の押し花が出来あがっています。
これを汚れと見るか、楽しい自然の造形と見るか、意見が分かれそうです。
駅までの通り道、元気な柿の実がポツンとひとつ残っています。
鳥さんに食べられることも無く、この寒さの中で、しぶとく熟した色を輝かせています。
自然に干し柿状態になっているのかも知れません。
この調子だと、このままお正月を迎えそうですね。
とある病院のホールにある飲料関係の自動販売機に、面白いボタンがありました。
「水」というボタンがあり、<お薬を飲まれるときにご利用ください>と書かれてありました。
料金はもちろんタダです。
なるほど、病院のホールらしいサービスだなぁと感心してしまいました。
1975(昭和50)年、「二千万テレビ懸賞小説」佳作入選作品『雪の断章』でデビューした著者は、2005(平成17)年12月25日に56歳で亡くなられています。
1984(昭和59)年以降からは作品を発表されておらず、発表された全18作品は長いあいだ絶版状態でしたが、2006年から次々と復刊され、本書は『罪灯』(2009年11月)と共に初の文庫化作品で、刊行が著者の命日の12月25日付です。
本書には短篇4篇が連作として納められており、精神科医の<吹原>医師の助手である女性の<私>の視点から、患者の様子が語られていきます。
自己顕示欲、虚栄心、嫉妬心等が渦巻く20代前半の女性の心理状態を、<吹原>は地道な対話と身辺調査で彼女たちの日常に潜む無意識の精神状態を分析していきます。
犯罪者に対して法の下に裁く前に、まずは人間としての精神状況を探ろうとする<吹原>の真摯な態度に、共感を覚える一冊でした。
クリスマスに合わせたわけでもないのでしょうが、某銀行の前で、目立つスクーターが目にとまりました。
ピンクの敷物で、シートがおおわれています。
ハンドルも、単純なステンレスのパイプではなく、チュブ管の加工品で構成されていました。
白い車体なので、とてもよく目立ちました。
持ち主は、女性だろうかなとしばらく車体を眺めていましたら、ATMコーナーから出てきたのは、黒い皮ジャンを着た20歳ぐらいの男の子でした。
「こってるね」と言いますと、ニヤッと笑顔。
お気に入りの二輪で走れることは、何よりも楽しいでしょうねぇ。
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