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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(97)『刑事学校Ⅲ 卒業』矢月秀作(文春文庫)

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『刑事学校』 ・ 『刑事学校Ⅱ 愚犯』 と続くシリーズ3作目の『刑事学校Ⅲ 卒業』が、2020年11月10日に発行されています。

「違法カジノ事件」・「窃盗団事件」と実地訓練を積んできた研修生6人ですが、本書『刑事学校Ⅲ 卒業』では、総仕上げとしてついに殺人事件の捜査に当たります。

冒頭の導入部では、兵庫県警が登場、元町や三ノ宮の地名が出てきましたので、「おお~、今回は神戸が舞台なのか!」と喜び期待してしまいましたが、刑事心得のエピソードとして一日出張の話題に終わってしまいました。

今回は、中津市で発生した母親殺しの事件でした。教官の「畑中」は、捜査の責任者として総代の「姫野」を指名、捜査の指揮と事件解決を命じます。
捜査の手順として「現場百篇」の格言通り事件現場の検証を基本に、親子関係、親戚関係、友人関係など複雑な人間関係を追い求めながら、事件解決に建ち向かう6人でした。

6人の個性ある特性を生かし、無事に事件解決となり卒業試験は合格、各人の特性を生かした部署へ配属される6人でした。
シリーズの番外編として、教官「畑中」や6人の刑事としてのその後の活躍も期待したいシリーズでした。
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今年の読書(96)『刑事学校Ⅱ 愚犯』矢月秀作(文春文庫)

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今年の読書(96)『刑事学校Ⅱ...
前作 『刑事学校』 に続くシリーズ2作目となる『刑事学校Ⅱ 愚犯』は、2019年7月10日に発行されています。

大分県警刑事部企画課の「畑中圭介」警部補は、刑事の研修を司る「刑事研修所=刑事学校」の教官として、6人の研修生を指導しています。

大分中央交通のバス運転士「奥村」が、人身事故を起こす導入部で始まりますが、これが後になって生きてくる伏線として物語は始まります。

大分市内で窃盗を働く67歳の「今津」が逮捕され、その事件を担当する研修生6人の刑事たちの活躍が描かれていきます。

「今津」の背後関係から「利光」を中心とする不良仲間が浮かび上がり、研修生の捜査が始まります。

大分市内の不良たちを操る窃盗団の首謀者の狂気を超えた異常な性格描写が後に残りながらも、犯罪という社会悪を生きた教材としながら、刑事としての成長を遂げる
過程が楽しめました。
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今年の読書(95)『刑事学校』矢月秀作(文春文庫)

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<矢月秀作>としては、アクション系として示談屋・処理屋の異名をとる「影野竜司」を主人公にした 『もぐら』シリーズ や東京臨海中央署地域課に勤める「日向太一」を主人公にした 『リンクス』シリーズ などを楽しんできていますが、新聞広告で著者の『刑事学校Ⅲ卒業』を見つけ、『刑事学校Ⅰ』と『刑事学校Ⅱ』を見逃していたようで、あわてて「Ⅰ~Ⅲ」を購入してきました。

本書の主人公は、大分県警刑事部企画に所属する「畑中圭介」警部補45歳です。「畑中」は、各部署担当の経験を生かし、若手刑事の現場研修を担う刑事研修所(=刑事学校)の教官です。

兵庫県生まれの著者ですが、警察物としては珍しく大分県警を舞台として、それぞれ個性ある6人の研修生(新米刑事)に操作術と刑事魂を教え込むために全国の警察と連携を図り研修を進める「畑中」でした。

そんなおり、「畑中」の幼馴染の「立石」が銃殺死体で発見され、研修生と共に事件解決を命じられます。

導入部は、違法カジノのガサ入れの場面から始まり、「畑中」や6人の研修生の性格がそれぞれ描写されていますので、いい登場人物たちの紹介になっていました。

大分県別府を舞台とし、「畑中」に絡んだ幼馴染の人間関係と、地方都市ならではの問題を絡め、今後の<矢月>流の破天荒な展開が楽しみな幕開けとしての一冊でした。
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今年の読書(94)『特急ワイドビューひだ殺人事件』西村京太郎(光文社文庫)

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500冊を超える<西村京太郎>の著作数ですが、選ぶ基準はそれぞれです。本書『特急ワイドビューひだ殺人事件』は、前回(93)の 『越後・会津殺人ルート』 と同様に、表紙カバーの<真島満秀>氏の写真と<亀海昌次>氏のカバーデザインがよくて、手に取りました。1994年1月徳間ノベルズとして刊行され、2002年5月20日に光文社文庫として発売されています。

警視庁捜査一課の「十津川警部」は、ある朝、奇妙な新聞の三行広告〈ヒロシ1031Dのことで話がついた・・・ 母〉の文面が気になり目をとめました。その三行広告が掲載されて間もな「木下広」・「森口博」という名の青年が相次いで殺害されます。

「1031D」を「特急ひだ11号」の列車番号と推理した「十津川」たちが凶悪犯罪の予感を抱きつつ「ひだ11号」に警乗を続けるうち、列車内で若い乗客が毒死します。かれのボストンバックに時限爆弾を隠し持っていたこの男の名も「中野広志」でした。

一連の事件の背後にJR東日本への脅迫があることを察知した「十津川」は、犯人の割り出しを急ぎ、頭脳犯「母」と「新幹線」の時刻表を絡み合わせた警部のスリリングな対決が描かれていきます。

新聞の三行広告は今読みますと時代遅れの感がありますが、犯人が巨大コンピューターを用い、脅迫事件のシュミレーションを行い「十津川」たちと対峙する姿は、AIの先取り感がある一冊でした。
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今年の読書(93)『越後・会津殺人ルート』西村京太郎(光文社文庫)

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今年の読書(93)『越後・会津...
本書『越後・会津殺人ルート』は、1994年10月講談社ノベルスとして刊行され、2007年8月20日、光文社文庫として発行されています。

東京・井之頭公園でクラブホステス「原田みゆき」が刺殺死体で発見されます。彼女のバッグの中には「十津川警部」の名刺と明日からの東北へ向かう切符があり、何かの罠ではと訝りながら、「十津川」は会津若松へ向かう「スペーシア号」に乗り込みます。車中呼び出し電話を受ける「十津川警部」でした。被害者である「原田みゆき」と「十津川」には面識がなく、彼女の捜査を始めた途端に謎の電話がかかってきたことから、「十津川」はこの殺人事件そのものが自分をおびき出す為に仕組まれた罠であったことを確信します。

その日は東山温泉に一泊し、翌日に喜多方のとあるラーメン店で食事をしていたところ、女性カメラマンを名乗る「渡辺ひろみ」という女性が接近してきます。
「渡辺ひろみ」は、「十津川」と同じ岩室温泉に宿泊するのですが、その夜なんと岩室温泉で「渡辺ひろみ」が殺害されてしまい、その容疑者として「十津川」自身が身柄を拘束されてしまいます。

しかも、十津川の荷物の中から見覚えのないフィルムが発見され、それを現像してみたところ「十津川」が東山温泉付近の神社で「小坂井めぐみ」を絞殺する場面が撮影されており、福島県警が、「渡辺ひろみ」が殺害された当夜に連絡を取っていた友人に確認してみたところ、なんと友人宅の留守電に「東山温泉で殺人を犯した男と再会した。男の正体は警視庁の「十津川」という刑事で・・・」というメッセージが残されていたことが判明します。

こうして、「東山温泉で女性殺しを撮影された十津川が、口封じの為に目撃者をはるばる新潟まで追いかけてきて殺害した」ことになり、身柄を拘束されてしまいますが、亀井刑事たちの捜査で、「小坂井めぐみ」の背後関係から、「十津川」と因縁のある「人物」の存在が浮かび上がってきます。
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今年の読書(92)『薔薇の殺人』西村京太郎(双葉文庫)

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本書『薔薇の殺人』は、2002年11月双葉ノベルスとして刊行され、2004年10月20日に双葉文庫として発行され、8短篇からの構成になっています。

◆『薔薇の殺人』表題作となっている作品で、結婚半年の「田島」は、<Mに甘美な死を・・・>という差出人不明の手紙が送られてきたことにより、いまだに戻らぬ妻「美佐子」の身を案じていました。警察から「美佐子」が殺された事を告げられ、殺害された「美佐子」の胸には嫌いと言っていた赤い薔薇の花が差されていました。薔薇の花に隠された意味を探る「田島」でしたが、第二の殺人事件が起こります。
◆『夜の秘密』新婚旅行の初夜に新聞記者である夫「宗方信一」は突然失踪してしまいます。
結婚する前に「信一」に感じた暗い陰が気になった妻の「美佐子」は、同僚の「田島」の力を借りて、その原因を突き止めようとします。
推理小説という形式を離れ、障害者の問題を主体に宗教的な人生観を絡め考えさせられる思い内容でしたが、秀逸な一遍でした
◆『或る証言』場違いな高級クラブに呑みに来た青年「金田」は、その帰りに腕時計を拾い換金したことにより、殺人強盗事件の犯人として逮捕されてしまいます。彼の弁護を担当する「中村」弁護士は接待したホステス「美佐子」に店に居たありばい時間の証人としての証言を求めますが、「美佐子」ははっきりと覚えていませんでしたが、「仲村」は大きな賭けを裁判に用意をして臨んでいました。
◆『病める心』本短篇は、「西村京太郎自選集1」 『華やかな殺意』 に登場しています。新聞記者「田島」を主人公に据え、新聞記事の報道とは何かという主題に切り込んだ作品ですが、再度読んでも考えさせられる重い主題を扱っています。
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今年の読書(91)『十津川警部北陸を走る』西村京太郎(徳間文庫)

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今年の読書(91)『十津川警部...
本書『十津川警部北陸を走る』は、1998年8月徳間書店より刊行され、2001年10月15日に(徳間文庫)として発行されています。

タイトル名から、北陸関連の電車に乗車するような内容なのかと思いましたが、関係ありませんでした。

公団住宅で女性の絞殺死体が発見されます。被害者は「真田よう子」50歳の主婦です。その後夫の台東区役所広報課長「真田信一郎」も福井県東尋坊で溺死体で発見されます。福井県警は夫が妻を殺して自殺したとの見解を発表しましたが、警視庁の「十津川警部」は疑惑を抱きます。さらに「真田」の部下である「小柳克己」がひき逃げに遭い死亡します。

そんな折、捜査本部宛に一通の手紙が届き、文面には〈真田広報課長も、小柳課長補佐も、殺されたのです〉との告発文でした。

事件の背景を捜査疾行く中で、「十津川」は、2年前に起こった「美人看護婦殺人事件」の被害者「林彩子」の容疑者3人が浮かび上がり、広報課長「真田」の企画する「雷門付近の定点観測撮影企画」の写真で、当日のアリバイが崩れる犯人が起こした犯行ではないかとの思惑で捜査を始めます。

そんなおり、容疑者の1人が自殺を図り、残る2人にしぼられてゆくのですが、事件はさらなる様相を見せていきます。

アマチュアカメラマンが、偶然撮影した1枚の写真から複雑奈連続殺人事件が展開する内容でしたが、よみてとしては、1枚の写真から推理小説を発送することに驚きながら読み終えました。
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今年の読書(90)『華やかな殺意』西村京太郎(徳間文庫)

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今年の読書(90)『華やかな殺...
本書『華やかな殺意』は、2000年10月徳間書店より、単行本として刊行され、2004年4月15日文庫本となっています。
表題の副題に「西村京太郎自選集1」とあり、5篇が納められています。

◆『病める心』・・・新聞記者「田島」は小学校1年生の男子が〈自殺〉との記事に違和感を覚え、再度その事件を掘り起こしていきますが、母親を逆に追い詰めて自殺に向かわしてしまいます。マスコミ報道の正義感とは何かを考えさせられる内容でした。
◆『歪んだ朝』・・・高度成長期前の山谷を舞台にした、10歳の少女の扼殺にまつわる重たい主題の発表当時の時代を感じさせる社会派ミステリーでした。
◆『美談崩れ』・・・地方の支局に飛ばされた新聞記者の東京本社転勤へのスクープ記事を夢見る取材の勇み足を主体にしています。いつも付きまとう問題として、改めてマスコミとは何かという命題を考えさせられる内容でした。
◆『優しい脅迫者』・・・ひき逃げ事故を起こした理髪店の店主「野村」は、ある日事故の目撃者が客として現れ、強請られます。度重なる強請りに「野村」は探偵事務所にゆすりの相手の調査を頼みますが、なんと売れないやくざ役の俳優「五十嵐」でしたが、顔そり中にナイフで首を斬り殺害してしまいます。業務中の事故ということで、執行猶予になりますが、「五十嵐」からの遺書が残されていました。
◆『南神威島』・・・住民340人ほどの離島「南神威島」に医師として赴任した男が、伝染病である天然痘を持ち込んだことで起こる島の風習に翻弄される様を描いています。

本書では、著者の看板主人公である「十津川警部」と「亀井刑事」は登場しませんが、〈自選〉作品というだけあって、密度の濃い内容でした。
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今年の読書(89)『明日香・幻想の殺人』西村京太郎(徳間文庫)

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今年の読書(89)『明日香・幻...
本書『明日香・幻想の殺人』は2003年5月に単行本として徳間書店より刊行されていますが、2005年10月15日より徳間文庫として発行されています。

奈良明日香村の高松塚古墳の傍らで古代貴人の衣装を着た絞殺死体が発見されます。
被害者は東京でレストランを経営していた資産家の「小池恵之介」70歳だと判明、十津川警部と亀井刑事が捜査に乗り出しますが、口座から30億円が無くなっていることが判明、当時の秘書「早川亜矢子」を訪ねますが不在で、彼女の車のトランクから、衣装デザイナー「氏家千代子」の死体が発見されます。

十津川警部と亀井刑事は、「小池」が飛鳥時代の明日香村に興味を示していたことを知り、東京から明日香村に出向きます。

明日香では、古いお寺「千石寺」が改修工事が進んでおり、寺には劇団の主宰者「朝井三郎」が団員と生活しており、飛鳥時代を主体とした劇を上映することになっていました。

蘇我氏三代(馬子・蝦夷・入鹿)にまつわる飛鳥時代を舞台として、日本書紀に絡む話題を中心に据え、当時の歴史を細かく織り込みながらの殺人事件が楽しめました。
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今年の読書(88)『十津川警部の決断』西村京太郎(光文社文庫)

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本書『十津川警部の決断』は1989年6月「カッパノベルス」として刊行され、1992年12月20日に光文社より文庫本として発行され、また2010年6月には文春文庫としても発行されています。

東京の地下鉄三田線の朝の通勤ラッシュ時の車内で若いOL「西尾ゆう子」が千枚通しで刺殺される事件が起こります。

捜査の過程で、犯人らしき人物が浮かばない中、不動産会社の重役「長谷川健」と名乗る男が自首してきますが、この男の勤務先だという会社には、もう一人の「長谷川健」が実在しており、身元がはっきりしないまま拘留中に第二の刺殺事件が発生してしまいます。

<十津川警部>たち捜査班は、「長谷川」を釈放して尾行を付けますが、あえて「長谷川」は事件を起こし、「自分が本当の長谷川健で会社の人物は、会社ぐるみで偽物を創り出していることを明らかにするために事件を起こした」ことが判明。

そんなおり、<十津川警部>のもとに犯人からの挑戦状が届き、早期の事件を解決するために<十津川警部>は大胆な《決断》を決行します。

文庫本の巻末に母<山村美紗>と親交の深かった<西村京太郎>原作のドラマに多く出演している女優の<山村紅葉>さん(60)との対談が収録されており、写真も掲載されていましたが、今はふくよかな<山村紅葉>さんの当時の細身の姿に驚きながら読み終えました。

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