『かもめ食堂』・『彼らが本気で編むときは、』の<荻上直子>監督(50)が、2019年に発表した小説『川っぺりムコリッタ』(2019年6月・講談社)を、自身の脚本・監督で映画化した『川っぺりムコリッタ』が、2022年9月16日より公開されます。
<松山ケンイチ>主演、<ムロツヨシ>の共演で、孤独な青年がアパートの住人との交流を通して社会との接点を見つけていく姿を描いています。
北陸の小さな町にある小さな塩辛工場で働き口を見つけた「山田」は、社長から紹介された古い安アパート「ハイツムコリッタ」で暮らし始めます。できるだけ人と関わることなく、ひっそりと生きたいと思っていた「山田」の静かな日常が、隣の部屋に住む「島田」が「風呂を貸してほしい」と「山田」を訪ねてきたことから一変します。「山田」と「島田」は、少しずつ友情のようなものが芽生え始め、楽しい日々を送っていましたが、「山田」がこの町にやってきた秘密が、「島田」に知られてしまいます。
主人公「山田」役を<松山ケンイチ>、「島田」役を<ムロツヨシ>がそれぞれ演じ、<満島ひかり>、<江口のりこ>、<田中美佐子>、<薬師丸ひろ子>、<笹野高史>、<緒方直人>、<吉岡秀隆>が出演しています。
タイトルの「ムコリッタ(牟呼栗多)」は仏教の時間の単位のひとつ(1/30日=48分)を表す仏教用語で、ささやかな幸せなどを意味しています。
『屋敷女』・『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』など数々の恐怖映画を手がける<ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ>監督が、湖底に沈んだ謎の屋敷で思いがけない恐怖に遭遇する若い男女の姿を描いた『ザ・ディープ・ハウス』が、2022年9月16日より全国で公開されます。
世界各地の廃墟などを撮影した動画で登録者数を増やしているYouTuberカップルの「ティナ」と「ベン」は、フランスのある湖に沈められた、いわくつきの屋敷を撮影しようと現地を訪れます。
湖畔で知り合った「ピエール」に案内してもらい水中に潜り、不気味な屋敷にたどり着いた2人は早速、屋敷内を探索し、撮影を開始しますが、そんな彼らの前に不思議な現象や幻影が次々と現れます。危険な雰囲気を察知した2人は屋敷から出ようとしますが、いつの間にか出口は塞がれていました。空気残量も少なくなり、パニックに陥る彼らにさらなる恐怖が襲いかかります。
謎の屋敷に挑むカップルを演じたのは、<ミック・ジャガー>(79)の息子<ジェームズ・ジャガー>(37)が「ベン」、人気モデルの<カミーユ・ロウ>(32)が「ティナ」、「ピエール」に<エリック・サバン>が扮しています。
直木賞作家<島本理生>の恋愛小説『よだかの片想い』(2013年・集英社刊)を、『幕が下りたら会いましょう』・『今日も嫌がらせ弁当』の<松井玲奈>主演で映画化した『よだかの片想い』が、2022年9月16日より公開されます。
女子大生の「前田アイコ」は、顔の左側に大きなアザがありました。幼い頃から畏怖やからかいの対象にされてきた彼女は、恋や遊びはすっかりあきらめ、大学院でも研究ひと筋の毎日を送っています。
そんなある日、「顔にアザや怪我を負った人」のルポタージュ本の取材を受けて話題となったことで、彼女を取り巻く状況は一変。本は映画化されることになり、監督の「飛坂逢太」と話をするうちに彼の人柄にひかれていきます。「飛坂」への片思いを自覚した「前田アイコ」は不器用に距離を縮めていく一方で、自身のコンプレックスとも正面から向き合うことになります。
「飛坂逢太」役に『グッド・ストライプス』(2015年・監督:岨手由貴子)の<中島歩>が演じ、『Dressing UP』で注目を集めた<安川有果>が監督を務め、『性の劇薬』の<城定秀夫>が脚本を担当しています。
<朝井リョウ>の小説『正欲』が、<稲垣吾郎>と<新垣結衣>の出演で2023年に実写映画化されます。
<朝井リョウ>の小説『正欲』は、2021年3月に発売され、「第34回柴田錬三郎賞」を受賞しています。2009年に『桐島、部活やめるってよ』で「第22回小説すばる新人賞」を受賞、同名タイトルの『桐島、部活やめるってよ』として映画化され、2013年『何者』で直木賞を受賞した<朝井リョウ>が、作家生活10周年の節目に書き上げています。
「人が生きていくための推進力になるのは何なのか」というテーマを炙りだす衝撃的なストーリーが波紋を呼び、「共感を呼ぶ傑作」なのか、「目を背けたくなる問題作」かと、話題を集めました。
映画化にあたっては、『あゝ、荒野』・『前科者』の監督<岸善幸>と、脚本家<港岳彦>が組んでいます。原作を大胆に再構築しながら、生きていくための原動力が「当たり前」とは違う形である人たちの人生を、ある種のラブストーリーとして描き出します。
横浜検察庁に務める検察官。自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う。小学校不登校の息子が、世間から断絶されてしまう可能性を恐れる「寺井啓喜」を<稲垣吾郎>が、広島のショッピングモールで契約社員として働き、特殊性癖を持つことを隠して生きており、自ら世間との断絶を望む「桐生夏月」を<新垣結衣>が演じます。「寺井」と「桐生」の物語が、いつ、どこで、どのように交わっていくのかに注目です。
本日<13:00(~2:38)>より「NHK-BSプレミアム」にて、2007年アメリカ製作の『原題:The Bucket List』が、邦題『最高の人生の見つけ方』として2008年5月10日より公開されました作品の放送があります。
2大オスカー俳優<ジャック・ニコルソン>と<モーガン・フリーマン>が初共演を果たし、監督は、『スタンド・バイ・ミー』の<ロブ・ライナー>が務めています。
実直な自動車整備工の「カーター」(モーガン・フリーマン)と豪放な実業家「エドワード」(ジャック・ニコルソン)はガンで入院した病室で出会い、ともに余命半年を宣告されます。〈棺おけに入るまでにやっておきたいこと〉を書き出した《バケット(棺おけ)リスト》を作った2人は、リストを実現させるため人生最後の旅に出ます。死を意識した初老男性2人の希望に満ちた余生を描いています。いぶし銀の演技を見せる名優二人の友情とすがすがしい笑顔に、思わずほろっとさせられる作品です。
日本では、本作を原案とした<犬童一心>が監督を務めた同名リメイク映画『最高の人生の見つけ方』が2019年10月11日に公開されています。主演は『千年の恋 ひかる源氏物語』以来、18年ぶり2度目の共演となる<吉永小百合>と<天海祐希>でした。
第79回ヴェネツィア国際映画祭にて、<ローラ・ポイトラス>監督作『原題:All the Beauty and the Bloodshed』がコンペティション部門の最高賞にあたる金獅子賞に輝いています。
『All the Beauty and the Bloodshed』は、鎮痛薬オピオイド中毒の経験者であるアメリカの写真家<ナン・ゴールディン>の半生と、中毒問題を引き起こすきっかけとなった製薬会社の創業者サックラー家の没落を追ったドキュメンタリー作品です。
同映画祭では<クロエ・ジャオ>の『ノマドランド』、<オードレイ・ディヴァン>の『あのこと』に続き、3年連続で女性監督の作品に金獅子賞が授与されています。
銀獅子賞の審査員大賞は<アリス・ディオップ>の『原題:Saint Omer』、監督賞は『原題:Bones and All』を手がけた<ルカ・グァダニーノ>が受賞しています。最優秀女優賞には『原題:TAR』でオーケストラの首席指揮者を演じた<ケイト・ブランシェット>、最優秀男優賞には『イニシェリン島の精霊』でアイルランドの孤島に暮らす男を演じた<コリン・ファレル>が選出されています。『イニシェリン島の精霊』は監督・脚本を担当した<マーティン・マクドナー>も最優秀脚本賞に選ばれています。
なおクラシック部門では、故<鈴木清順>監督作『殺しの烙印』(1967年)の4Kデジタル復元版が最優秀復元映画賞をアジア映画で初めて受賞しています。
おできから生まれた醜悪で凶悪な人食いモンスターによって巻き起こる惨劇を描いた2020年アメリカ製作の『原題:Cyst』が、邦題『ザ・シスト 京悪性新怪物』として2022年9月16日より公開されます。
あるマッドサイエンティストが開発した腫瘍治療器が暴走し、患者のおできからグロテスクな人食いモンスターが誕生。膿汁を噴出し、人間を食い殺す醜悪なその怪物は、診療所を地獄絵図に変えてしまいます。
監督はこれが長編3作目で、2018年に発表した短編『Dog Years』が数多くの映画祭で受賞した<タイラー・ラッセル>が務めています。出演は、『スカイ・シャーク』の<エバ・ハーバーマン>、<ジョージ・ハーディ>、<グレッグ・セステロ>、<ジェイソン・ダグラス>が出演しています。
『戦場のピアニスト』のオスカー俳優<エイドリアン・ブロディ>が主演する2021年アメリカ製作の『原題:Clean』が、邦題『クリーン ある殺し屋の献身』として2022年9月16日より公開されます。
凄腕の元殺し屋で、いまは孤独なゴミ清掃員として暮らす男が、心を通わせた黒人の少女を助けるため戦いに身を投じる姿を描いています。
深夜の街でゴミ回収車を走らせ、廃品や廃屋の修理を趣味にしている寡黙な男は「クリーン」と呼ばれ、孤独な日々の中で隣人の「ディアンダ」という少女と心を通わせていました。
ある時、「ディアンダ」が街のチンピラたちに目をつけられてしまい、「クリーン」は「ディアンダ」を救うためチンピラたちを打ちのめします。しかし、その中に街を牛耳る麻薬ギャングのボスの息子がいたことから、「クリーン」はギャングから追われる立場となってしまいます。
「クリーン」役の<エイドリアン・ブロディ>が主演のほか製作、脚本、音楽も手がけ。監督は<ポール・ソレット>が務めています。
<東野圭吾>の小説『沈黙のパレード』を原作に、<福山雅治>演じる天才物理学者「湯川学」が難事件を鮮やかに解決していく姿を描く大ヒット作「ガリレオ」シリーズとして、2008年10月に映画第1弾『容疑者Xの献身』、2013年6月に映画第2弾『真夏の方程式』に続き劇場版第3作『沈黙のパレード』が、2022年9月16日より公開されます。
数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見されます。警視庁捜査一課の刑事「内海」によると事件の容疑者は、「湯川学」の大学時代の同期でもある刑事「草薙」がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、無罪となった男でした。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、女子高生が住んでいた町に戻って来ます。憎悪の空気が町全体を覆う中、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こります。
キャストには「内海」役の<柴咲コウ>、「草薙」役の<北村一輝>らおなじみのメンバーが顔をそろえ、前2作に続いて<西谷弘>が監督、<福田靖>が脚本を手がけています。
『ペンギン・ハイウェイ』(2018年)・『泣きたい私は猫をかぶる』(2020年)を手がけたスタジオコロリドによる長編アニメーション第3作『雨を告げる漂流団地』が、2022年9月16日より公開されます。
取り壊しの進む団地に入り込み、不思議な現象によって団地ごと海を漂流することになった小学6年生の少年少女たちが繰り広げるひと夏の別れの旅を描いています。
姉弟のように育った幼なじみの「航祐」と「夏芽」は小学6年生になり、近頃は「航祐」の祖父「安次」が亡くなったことをきっかけに関係がギクシャクしていました。夏休みのある日、「航祐」はクラスメイトとともに取り壊しの進む「おばけ団地」に忍び込みます。
その団地はかつて「航祐」と「夏芽」が育った、思い出の家でした。「航祐」はそこで思いがけず「夏芽」と遭遇し、「のっぽ」という名の謎の少年の存在について聞かされます。
すると突然、不思議な現象が起こり、気が付くと周囲は一面の大海原になっていました。海を漂流する団地の中で、「航祐」たちは力を合わせてサバイバル生活を送ることになります。
監督はこれが長編2作目となる、『ペンギン・ハイウェイ』の<石田祐康>が務めています。劇場公開と同時にNetflixで配信されます。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ