日経平均株価(4月30日)終値3万8405円66銭
4月
30日
30日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、午前終値は前営業日比524円25銭(1.38%)高の3万8459円01銭でした。
29日の米株式市場では米長期金利の上昇一服を背景にハイテク株の上げが目立ち、東京市場でも半導体関連を中心に主力株に買いが波及しました。日銀が26日まで開いた金融政策決定会合で政策の現状維持を決め、緩和的な金融政策が続くとの見方が強まっていることも買い安心感につながっています。
日銀が円安に対応して早期に利上げに動くとの警戒感が後退し、日本の株式市場が祝日で休場だった29日の外国為替市場で円相場は34年ぶりに「1ドル=160円台」をつけています。同日午後からは日本政府・日銀が為替介入に動いたとの観測もあり、一時「1ドル=154円台」まで急伸するなど、円相場は乱高下しました。30日午前の東京市場では再び「1ドル=157円台」まで下落するなど、円の先安観は根強く、トヨタやホンダなど主力の輸出関連株には採算改善を見込んだ買いが入っています。
国内では企業の決算発表が本格化し、主力の製造業を中心に市場予想を上回る業績見通しや株主還元策を発表するケースが増えていることも日本株を押し上げているようで、午前は日立が市場予想を上回る2025年3月期の業績見通しと自社株買いなどを発表し、上場来高値をつけています。約10年ぶりの大規模な自社株買いを発表したコマツも上場来高値を更新しました。
終値は続伸し、前営業日比470円90銭(1.24%)高の3万8405円66銭でした。