今年の読書(42)『フィルムメーカーズ 25 高畑勲』(オムロ)
8月
15日
終戦80年を迎えた8月15日ですが<21:00>より、<野坂昭如>原作の長編アニメ映画『火垂るの墓』が、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送があります。
放送に合わせるかのように、8月8日に『火垂るの墓』の監督を務めた<高畑勲>のムック本『フィルムメーカーズ 25 高畑勲』が、<高畑勲>研究の第一人者<叶精二>が全面的に編集、原稿執筆をした<高畑勲>本の決定版として発売されています。
映画作家の全貌を詳しく解説する「フィルムメーカーズ」シリーズの最新刊として、今年生誕90年を迎える<高畑勲>(1935年10月29日~2018年4月5日)を特集しています。
<高畑勲>監督作品でヒロインを務めた4名のインタビューや寄稿が掲載されています。『赤毛のアン』の<山田栄子>、『おもひでぽろぽろ』の<今井美樹>、『かぐや姫の物語』の<朝倉あき>への取材記事に加え、『ホーホケキョ となりの山田くん』の<宇野なおみ>が登場しています。
さらに、<高畑勲>からの影響を公言する映画監督の<岩井俊二>やアニメーション監督である<細田守>へのインタビュー、『この世界の片隅に』の<片渕須直>監督、アニメーターの<安藤雅司>と<友永和秀>、『紅花の守人 いのちを染める』の<佐藤広一>監督、アニメーション研究者である<イラン・グェン>の論考も掲載されています。また、アイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」の<トム・ムーア>ら海外のアニメーション監督も寄稿しています。