24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反落し、前日比55銭円安・ドル高の「1ドル=146円95銭〜147円05銭」で取引を終えています。円の安値は¥1ドル=147円03銭」、高値は「1ドル=146円36銭」でした。
24日朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は6週連続で減少し、4月以来の低水準となりました。米労働市場の底堅さを意識した円売り・ドル買いが出ています。米債券市場では長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測も円相場の重荷となりました。
ただ、円相場は下げ渋る場面がありました。S&Pグローバルが24日発表しました7月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は(49.5)と、市場予想(52.7)を下回り、好不況の分かれ目とされる(50)を割り込んでいます。6月の米新築住宅販売件数も市場予想以下でした。米景気の先行きに対する警戒は円買い・ドル売りにつながっています。
市場では、日米関税交渉が決着したことで日銀の利上げ観測が強まり、円を売りにくくなっているようです。