1日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。相対的に出遅れ感があった銘柄に買いが入り、相場を支えていますが、このところの株高を支えてきたハイテク株などには利益確定の売りが出やすく、ダウ平均株価は下落に転じる場面がありました。
米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測や<トランプ米政権>による経済を支える政策への期待などから、株高が続いてきています。消費関連など相対的に出遅れ感のあった銘柄のほか、ディフェンシブ株の一部を物色する動きが出ています。
もっとも、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数や多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前日まで2営業日続けて最高値を更新しています。短期的な過熱感も意識されやすく、利益確定や持ち高調整の売りが出やすくなっています。
ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、テスラが(6%あまり)下げています。<イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)>は、前日、X(旧ツイッター)で大型減税法案を改めて強く批判しました。<トランプ大統領>も<イーロン・マスク(CEO)>の企業への補助金打ち切りをちらつかせており、テスラの経営先行き不安が再び意識されています。
ダウ平均株価は、前日比400ドル29セント(0.91%)高の4万4495ドル06セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比166.85ポイント(0.82%)安の2万0202.89で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比6.94ポイント (0.11%)安の6198.01で終えています。