ファルコン昆虫記(1166)【ワカバグモ】
7月
2日
神戸市の昨日の最高気温は「33.4度」でしたが、明るい日差しの下、淡い緑色のクモ目カニグモ科ワカバグモ属の【ワカバグモ】と遭遇しました。
カニグモ科としては珍しく腹部が蟹の甲羅形状ではなく縦長のクモで、体長1センチほど、全身淡緑色のきれいな蜘蛛ですが、雌では成熟すると腹部が赤みを帯びます。
網を張らない樹上生活のクモであり、木の枝の葉の上で獲物を待ち伏せています。徘徊している姿ですが、第1脚を八の字に大きく広げて獲物を待ち伏せています。
低地から山地帯まで広く分布し、森林地から市街地の街路樹、公園などで観察できる、日本産のカニグモ科のクモの中でよく目に付く種の1つとされています。おそらくはその大きさと鮮やかな体色、個体数が多いことに加え、本科のクモの多くが物陰に隠れる生活をするのに対して、本種は樹木や葉先に姿を出すことによるものだと思われます。