「1ドル=145円35銭~145円37銭」(6月20日)
6月
20日
20日の東京外国為替市場で、円相場は横ばい圏でした。17時時点では前日の同時点と同水準の「1ドル=145円39〜41銭」で推移しています。
イスラエルとイランの衝突を巡り、米軍が即座に軍事介入するとの見方が和らぎ、円やユーロなど主要通貨に対し積み上がっていたドルの買い持ち高を縮小する動きが出ています。他方、輸入企業など国内実需筋による円売り・ドル買いも出ました。
円相場は朝方に一時「1ドル=145円13銭」近辺まで上げ幅を広げています。米ホワイトハウスの<レビット報道官>は19日、<トランプ大統領>がイランへの軍事行動の是非を2週間以内に決めると表明しています。近くイランと交渉する考えも示し、米軍がイランを即座に攻撃するとの警戒が薄らいでいます。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が続いてきたとあって、持ち高調整の円買い・ドル売りが増えています。
20日、総務省が発表しました5月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合が前年同月比(3.7%上昇)でした。上昇率は市場予想(3.6%)を上回り、2年4カ月ぶりの高さとなりました。インフレ率の上振れで日銀が追加利上げに動きやすくなるとの観測も円相場の支援材料となりました。
買い一巡後は円の上値を追う雰囲気は弱く、20日は事業会社の決済が集中しやすい「5・10日」にあたり、市場では輸入企業などの円売り・ドル買いが活発だったとみられています。