インド西部の旅客機墜落事故(2)
6月
13日
12日午後1時38分(日本時間午後5時8分)ごろ、インド西部アーメダバード(アフマダーバード)で起きた旅客機事故は死者が240人を超えています。米ボーイングの「787型」での墜落事故は初めてで、世界で1000機以上が運航しています。日本とも縁が深く、日本企業が機体の3割超を製造しています。
原因究明には時間がかかるとみられますが、「787型」の世界の航空関係者にショックが広がっています。
「787型」は世界で最も普及した中型機の1つで、燃費効率が高く、中型機としては長い航続距離が特徴です。航空会社にとっては長距離飛行できるにも関わらず座席数が200〜300と採算が取りやすく、各国の中核都市を結ぶ新航路の誕生を促し、世界で425以上の新規直行路線が誕生しています。
日本企業は製造面で関連しており、主要な日本の航空部品サプライヤーが関わり、機体の(35%)を日本勢が担っています。主翼は三菱重工業が、前胴体部は川崎重工業、中央翼はSUBARU、炭素繊維素材が東レといった企業です。
仮に機体の不備が原因だった場合は、製造機体の事故が続き再建途上にあるボーイングの経営に深刻な影響を与えかねず、今回の事故が不安材料とみなされ、12日の米株式市場でボーイング株は一時前日比で(6%安)となっています。