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今年の読書(12)『偽装同盟』佐々木譲(集英社文庫)

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今年の読書(12)『偽装同盟』...
改変歴史警察小説の前作『抵抗都市』に続く『偽装同盟』は、2021年11月に刊行され、2025年2月25日に文庫本が発売されています。
 
ロシア帝国との日露戦争に負け、ロシアの属国として統治されている日本ですが、前作から1年後の日露戦争終結から12年たった大正6年の東京を舞台としています。
 
敗戦国の日本は外交権と軍事権を失い、ロシア軍の駐屯を許していました。3月、警視庁と組む巡査の「新堂裕作」は、連続強盗事件の容疑者「杉原」を捕らますが、身柄をロシアの日本統監府保安課に奪われてしまい、手が出せなくなってしまいます。
 
そんなおり、外神田で新たに女性殺害事件が起こり、捜査に投入された「新堂」でしたが、ロシア首都での大規模な騒擾が伝えられるなか、当初身元不明の女性の捜査を、所轄の刑事「飛田」と組み、進めていきます。
 
自動車での移動もありますが、市電を利用しての捜査が、時代背景として有効に使われ、捜査は足で稼ぐと言われた刑事の基本を改めて認識させられました。属国となることで、ロシア将校とロシア語が重要な背景として生かされているのが、違和感なく読み進められるのは、著者の文章力だと認識させてくれる一冊で、とても面白く読み終えれました。

#ブログ #文庫本 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2025-03-26 21:04

久しく本を読んでいません
反省しています

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2025-03-27 08:50

文庫本も高くなり、私も読書量が減りました。(笑)

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