「1ドル=146円89銭~146円90銭」(3月11日)
3月
11日
11日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ66銭の円高・ドル安の「1ドル=146円92〜94銭」で推移しています。一時「1ドル=146円55銭」近辺と、2024年10月以来5カ月ぶりの高値をつけています。
トランプ米大統領が景気減速を容認したとの見方から、円やユーロなど主要通貨に対するドル売りが優勢となりました。
<トランプ米大統領>が、9日の米FOXニュースのインタビューで米国の景気後退入りの可能性を否定せず、米景気懸念が高まっています。米株安を受けて11日の東京株式市場では日経平均株価が1000円あまり急落する場面があり「低リスク通貨」とされる円には買いが活発となりました。日本時間11日の取引にかけて米長期金利が低下し、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りに流れています。
もっとも、円相場は「1ドル=147円40銭」近辺まで伸び悩む場面もありました。急落していた日経平均が取引終盤にかけて下げ幅を縮めたのにつれ、歩調をあわせるように円売り・ドル買いが増えています。対ユーロで円安が進み、対ドルでの円売り圧力につながったのも相場の重荷となりました。