10日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前週末比75銭円高・ドル安の「1ドル=147円25〜35銭」で取引を終えています。米景気懸念から米長期金利が低下し、円買い・ドル売りを誘いました。一時は「1ドル=146円63銭」と2024年10月以来の円高・ドル安水準を付ける場面がありました。
<トランプ米大統領>が、9日の米FOXニュースのインタビューで米国の景気後退入りの可能性を明確に否定せず、「我々がやっていることは非常に大きいため、過渡期がある」と述べています。米政権の関税政策や政府支出削減などへの不透明感が強いなか、景気悪化を許容する姿勢を示したと受け止められました。
米長期金利は前週末比(0.09%)低い債券価格は高くなる(4.21%)で終えています。一方、日本の長期金利は上昇基調が強まり、2008年以来の高水準となっています。日米金利差の縮小が円買いを後押ししています。