ノルウェー映画『A Human Position』が、邦題『ヒューマン・ポジション』として、2024年9月14日より全国にて順次公開されます。
本作は病気療養から復職した新聞記者「アスタ」を主人公としています。港町の新聞社に勤める「アスタ」は地元の人々を取材し、ガールフレンドとともに、子猫が歩き回る家で穏やかな時間を過ごしていました。
ある日「アスタ」は、10年間ノルウェーに住んで働いてきた難民の「アスラン」が強制送還されたという記事を目にします。その事件を調べるにつれ、「アスタ」は自身を覆っていた無気力感を払拭し、仕事とプライベートの両方で〈心の居場所〉を見出していきます。
監督を務めたのは、これが2作目となる<アンダース・エンブレム>です。彼のデビュー作『Hurry Slowly(英題)』にも出演した<アマリエ・イプセン・ジェンセン>が「アスタ」を演じています。<アンダース・エンブレム>は自身のインスピレーションの源として<ロベール・ブレッソン>と<小津安二郎>を挙げており、劇中には「お茶漬けの味」というセリフも登場。柔道着、着物、日本映画、囲碁、箸を使った食事など日本の要素がちりばめられています。