<江口のりこ>『愛に乱暴』@<森ガキ侑大>監督
4月
24日
『悪人』・『さよなら渓谷』・『怒り』など多くのベストセラーが映画化されてきた<吉田修一>同名小説『愛に乱暴』(2013年5月・ 新潮社)原作の映画『愛に乱暴』が、<江口のりこ>主演にて、2024年8月に公開されます。
人間の複雑な感情とその裏に隠された本質を鋭くあぶり出してきた<吉田修一>が、愛が孕むいびつな衝動と暴走を描いています。
夫の実家の敷地内に建つ〈はなれ〉で暮らす「桃子」は、義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うように、センスのある装い、手の込んだ献立など、いわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていました。そんな「桃子」の周囲で不穏な出来事が起こり始めます。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、たびたび表示される不気味な不倫アカウント。「桃子」の平穏な日常は、少しずつ乱れ始めます。
「桃子」役を唯一無二の存在感と演技力で多数の作品に出演する<江口のりこ>が演じ、徐々に平穏を失っていく〈妻〉を怪演、一瞬たりとも目を離せない危うい女性像を具現化させています。共演には<小泉孝太郎>、<馬場ふみか>、<風吹ジュン>ら個性豊かな俳優陣が名を連ね、<江口のりこ>扮する主人公を追い詰めていきます。
監督を務めるのは、CMディレクターとして国内外の広告賞を席巻後、初の映画長編作『おじいちゃん、死んじゃったって。』で第39回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞、『さんかく窓の外側は夜』などの<森ガキ侑大>が務めています。