第76回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス『落下の解剖学』が2月23日より公開されますが、新たな本編映像の一部が、解禁されています。
ある日、人里離れた雪山の山荘で男が転落死します。当初は事故と思われましたが、次第にベストセラー作家である妻「サンドラ」に殺人容疑が向けられることになります。現場に居合わせたのは、視覚障害のある11歳の息子だけでした。事件の真相に迫ると、登場人物の数だけ真実が現れてきます。
夫の死の当日、家で女学生からインタビューを受けていた「サンドラ」でした。公開された映像には検事が証人である女学生を執拗に追い詰める場面が収められています。「サンドラ」がバイセクシャルと知ってましたか?」と尋ねられた女学生は「いえ」と答える。夫と「サンドラ」が不仲だったことを立証するため「あのときの会話が誘惑だったと思いますか?」と執拗に聞く検事。しかし、彼女は「誘惑とは感じませんでした」「普通とは違うと思うだけ」と返します。
<ジュスティーヌ・トリエ>が監督を務め、<ジュスティーヌ・トリエ>と<アルチュール・アラリ>が脚本を手がけています。なお本作は、第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞にノミネートされた作品です。2024年3月10日にカリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッドのドルビー・シアターで授賞式が行われる予定です。