米生産者物価指数、3カ月連続で低下@米労働省
1月
13日
12日、米労働省が発表しました昨年12月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想に反し、前月比で3カ月連続の低下となっています。生産者レベルでのインフレ圧力緩和があらためて示され、市場では3月利下げの観測が強まりました。
(PPI)は、前月比(0.1%)低下、予想中央値は(0.1%)上昇11月は(0.1%)低下(速報値は横ばい)前年同月比では(1%)上昇市場予想は(1.3%)上昇11月は(0.8%)上昇(速報値0.9%上昇)でした。
食品とエネルギーを除くコア(PPI)は3カ月続けて前月比横ばい。前年同月比では(1.8%)上昇と、2020年12月以来の小幅な伸びにとどまっています。
食品とエネルギーを除くコア(PPI)は3カ月続けて前月比横ばい。前年同月比では(1.8%)上昇と、2020年12月以来の小幅な伸びにとどまっています。
11日に発表されました12月の米消費者物価指数(CPI)では、総合指数が(3.4%)上昇と3カ月ぶりの大きな伸びとなり、インフレ退治の道のりの険しさが示唆されていました。イエメンの親イラン武装組織フーシ派の軍事拠点に対する米英軍の空爆を受けて原油価格が上昇するなど、地政学的な要因がインフレ抑制を鈍らせるリスクもあります。
米英がフーシ派拠点を空爆、商船襲撃に対抗-中東で緊張拡大の恐れがあり、それでも、2022年半ばをピークにインフレが鈍化傾向にあることは、米金融当局にとっては心強い材料です。生産現場から店頭に至るまでの物価上昇圧力の緩和は、金融当局者が今年の利下げを見込んでいる論拠となっています。
12月(PPI)では、前月は(0.3%)下落していたモノの価格が(0.4%)低下しています。エネルギー価格低下が大きく寄与した一方、サービスの価格は3カ月連続でほぼ横ばいとなっています。
変動の大きい食品とエネルギー、貿易サービスを除いた(PPI)は前月比(0.2%)上昇。市場予想と一致しています。