『教育と愛国』@「JCJ賞」大賞受賞
9月
6日
「JCJ(Japan Congress of Journalists)」賞は、ジャーナリストや学者などで構成する団体「日本ジャーナリスト会議」が、この1年に発表された報道活動や作品の中から特に優れたものを選んで表彰しています。
今年5月に上映が始まった同映画は、公開から3ヶ月で3万5000人超を動員しています。教科書と教育現場に政治が介入していく実態を丹念な取材で明らかにしたもので、監督はMBS報道情報局の<斉加尚代>ディレクターが務めています。
大阪の教育現場で長く取材してきた<斉加尚代>ディレクターが、小学校の道徳教科書で「パン屋」が「和菓子屋」に書き換えられる。滑稽な書き換えだが、<斉加>は沖縄戦で集団自決について「軍の強制」が削除された問題とつながると感じました。ほとんどの出版社から取材を断られましたが、「新しい歴史教科書をつくる会」の流れを汲む<伊藤隆>東大名誉教授のインタビューを実現。「歴史に学ぶ必要はない」との断言に衝撃を受けます。教育への政治介入が強まる中で、教科書から史実が消えています。