ダウ平均株価(9月1日)@終値3万1656ドル42セント
9月
2日
米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めの長期化を警戒した売りが止まりません。中国で新型コロナウイルス感染が再び拡大しているのも世界の景気懸念を強め、相場の重荷となっています。
朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数は(23万2千件)と、市場予想(24万5千件)に反して前週から減っています。新たに失業する人の減少は労働需給の逼迫を示しており、(FRB)が利上げしやすくなるとの観測を誘いました。米長期金利は一時(3.26%)と前日終値(3.19%)から上昇し、約2カ月ぶりの高水準を付けています。
中国では成都市が事実上の都市封鎖に踏み切り、北京市周辺や東北部、南部などでも人々の移動を制限し始めました。1日に発表された中国の8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が好不況の境目とされる50を下回ったのも重なり、世界経済への影響が懸念されています。
米長期金利が上昇すると、相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株に売りが先行しました。半面、業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ株の一角が買われ、相場を下支えしています。
終値は5営業日ぶりに反発し、前日比145ドル99セント(0.5%)高の3万1656ドル42セントで取引を終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日続落し、前日比31.077ポイント(0.3%)安の1万1785.126でした。