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- 今年の読書(26)『異邦人(いりびと)』原田マハ(PHP文芸文庫)
<原田マハ>による『異邦人』(いりびと)は、『文蔵』に2012年5月号から2014年4月号までに連載されたのち、単行本が2015年2月24日刊行され、2018年3月8日に文庫本が刊行されています。同年、京都が舞台ということもあり第6回京都本大賞を受賞しています。
また、2021年11月28日より、<高畑充希>主演でWOWOWプライム「連続ドラマW」として全5話にて放送されています。
「たかむら画廊」の青年専務「篁一輝」と結婚した有吉美術館の副館長「菜穂」は、東北で発生した原発事故の放射能の影響を考え、出産を控えて東京を離れ、京都にホテル生活から、書道の大家「鷹野せん」の家に移り住んでいました。
妊婦としての生活に鬱々とする「菜穂」でしたが、気分転換に出かけた老舗画廊「美のやま画廊」で、一枚の「青葉」の絵に心を奪われます。強い輝きを感じさせるその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家「白根樹」でした。
京都の四季と美術界の因習とを絡め、彼女の才能と「美」に翻弄される「菜穂」の周りの人々の隆盛と凋落を艶やかに描いています。
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