ダウ平均株価(3月1日)@終値3万3294ドル95セント
3月
2日
ウクライナ情勢の緊迫が続いており、世界経済を冷やしかねないとの見方が強まっています。欧米の金融制裁でロシアがデフォルト危機に陥る可能性も意識され、運用リスクを回避する売りが先行しました。
ロシアが侵攻するウクライナでは首都キエフや第2の都市ハリコフで両軍の攻防が激しさを増しています。ロシア軍の長蛇の車列がキエフに接近しているとの報道もあり、首都での一段の攻防の激化が予想されています。ドイツなど欧州の主要株式相場が下落しており、米国株に売りが波及しています。
半面、ウクライナ情勢の緊迫を受け、3月の実施が見込まれる米連邦準備理事会(FRB)のインフレ対策としての利上げの幅は通常の(0.25%)にとどまるとの見方が強まり、欧州でも欧州中央銀行(ECB)が利上げの開始時期を遅らせるとの見方が広がっており、金融引き締めペースの鈍化観測が株式相場を下支えしています。
相対的に安全資産とされる米国債は買われ、米債券市場で長期金利が一時(1.68%)と前日比(0.14%)低下しています。