日経平均株価(1月11日)@終値2万8222円48銭
1月
11日
米国の金融引き締めへの警戒感が強まり、金利上昇が逆風となるグロース(成長)株への売りが指数を押し下げました。新型コロナウイルスの感染が国内で急拡大していることも投資家心理を弱気に傾かせ、下げ幅は一時400円に迫る場面もありました。
前週末に発表されました2021年12月の米雇用統計は失業率が低下したうえに市場予想も下回るなど、労働需給の引き締まりを意識させる内容でした。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めを支持する材料と受け止められて米長期金利の上昇観測が強まり、半導体関連株のようなハイテク株を中心に売りが出ています。
米国では、11日には<パウエル>FRB議長の承認を巡る米議会上院の公聴会、12日には2021年12月の米消費者物価指数(CPI)の公表を控えています。米金融政策の先行きを占う重要イベントを前に売買に慎重感がありました。
国内で新型コロナの新規感染者数が急増したことも相場の重荷になっています。3連休中には全国で6000~8000人台の新規感染者が確認されています。市場では、1万人の大台に達して経済活動の一段の制限が意識されるのではという懸念があるようです。