ダウ平均株価(9月24日)@終値3万4798ドル00セント
9月
25日
今週は「中国恒大集団」の問題がひとまず一服し、ダウ平均は前日までの2日間で800ドル超上昇しており、短期的な過熱感を意識した売りが先行しました。売り一巡後は、22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の通過まで様子見姿勢を強めていた投資家から金融や消費関連株に買いが入っています。
業績期待の高いセールスフォース・ドットコムが連日で過去1年(52週)の高値を更新しています。長期金利の上昇や底堅い米個人消費が続くとの見方からクレジットカードのビザとアメリカン・エキスプレスが上昇。利ざや改善の思惑から金融のJPモルガン・チェースも買われた。製薬のメルクや外食のマクドナルドなどディフェンシブ株の一角も堅調でした。
スポーツ用品のナイキが大幅に下落(3.94%)したことが響き、ダウ平均株価は上値は重くなる場面もありました。ナイキは23日夕に発表した2021年6~8月期決算で売上高が市場予想を下回っています。北米での販売が予想に届きませんでした。ベトナムなどアジアでの都市封鎖によるサプライチェーン(供給網)問題で、強い需要に対応できなかったとし、年末商戦に向けた商品の生産や販売に支障が出るとの見通しも示し、2022年5月期通期の売上高見通しを引き下げたことで売りが膨らんでいます。