ダウ平均株価(7月16日)@終値3万4687ドル85セント
7月
17日
新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感から投資家心理が悪化し、幅広い銘柄に売りが優勢でした。ダウ平均は取引終了にかけ下げ幅を広げる展開となっています。
アジアを中心に世界で新型コロナの感染力の強い「変異株(デルタ型)」の感染が広がっています。米国でも(デルタ型)の拡大を受け、カリフォルニア州ロサンゼルス郡の保健当局は15日、ワクチン接種の有無に関係なく屋内でのマスク着用を17日深夜から再度義務付けると発表しています。ワクチン接種が進む国でも再び行動制限に踏み切る動きが相次いでおり、景気の先行き不透明感が高まっています。
同日発表の7月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)速報値が市場予想を下まわりました。消費者が物価上昇への懸念を強めており、米経済を支える個人消費の回復期待感が低下しています。
行動制限の強化で景気回復が鈍化するとの見方から、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス、娯楽・映画大手のウォルト・ディズニーなど幅広く売りが出ました。米長期金利が上がりにくくなるとの見方から、利ざや悪化懸念で金融株も下げています。足元で上昇が目立っていた主力ハイテク株にも利益確定売りがめだっています。