『わんぱく戦争』<イヴ・ロベール>監督
7月
9日
全編を通して、軽快な『わんぱくマーチ』の音楽にのせて子どもたちが戦争ごっこに明け暮れる、ポップな映像に仕上がっています。劇中でも流れる『わんぱくマーチ』は当時のNHK『みんなのうた』にも選ばれ、童謡『ねこふんじゃった』 ・ 『サッちゃん』などで知られる作詞家<阪田寛夫>氏による歌詞がつけられて1964年12月に放送されています。
本作はフランスの国民的作家<ルイ・ペルゴー>の小説『ボタン戦争』(1912年)を、舞台俳優出身の監督<イヴ・ロベール>が、『禁じられた遊び』(1952年・監督: ルネ・クレマン)のシナリオを書いた<フランソワ・ボワイエ>と共同で脚色した作品です。
美しい自然に囲まれた南フランスの片田舎。隣り合った二つの村、ロンジュヴェルヌとヴェルランの子どもたちはいつも睨み合っていた。それぞれの大将は「ルブラック」と「ラズテック」。戦場は村の境界にある砂地の原っぱで、勝った方の戦利品は相手の服のボタンだ。戦いに負け、ボタンを奪われてしまった「ルブラック」、家に帰ると親に大目玉を食らってしまった。今度は何とかして無傷で勝ちたい、そこである妙案を思いつくのでした。