19日、イラン内務省は大統領選挙で反米・保守強硬派の<エブラヒム・ライシ>司法府代表(60)の当選が決まったと発表しています。
任期は8月から4年で、強硬派が政権を奪うのは2013年に退任した<アフマディネジャド>氏以来8年ぶりになります。米欧などとの「核合意」の継続を公約していますが、保守穏健派の<ハッサン・ロハニ>大統領が進めた融和路線は修正する公算が大きく、米国との対立が深まる中国との連携強化などが予想されており、周辺国の警戒を招きそうです。
候補者7人のうち3人が選挙戦終盤で離脱し、内務省によりますと、開票率90%で<エブラヒム・ライシ>師は得票率62・2%と他の3人を突き放しています。
<エブラヒム・ライシ>師はイスラム法学者で、一昨年に検察と裁判所を統括する司法府代表に就いています。選挙戦では雇用創出などの貧困対策を訴えました。
<ハッサン・ロハニ>師派の有力者は事前審査で失格となって出馬できませんでした。<エブラヒム・ライシ>師の勝利が早くから確実視され、このため選挙戦は盛り上がりに欠け、イランのファルス通信は18日午後7時半時点の投票率は37%と報じています。前回2017年の確定投票率の73.3%を大幅に下回り、これまでの過去最低でした1993年の50.7%を切り、過去13回目の大統領選で初めて50%を下回る可能性が出ています。
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