日本文学振興会は第165回「芥川賞」・「直木賞」の候補作を発表しています。最終選考会は7月14日、東京都内で開かれます。
「芥川賞」は5人中、3人が初の候補入りです。<石沢麻依>さん(41)の候補作『貝に続く場所にて』は、今年の群像新人文学賞受賞作。<くどうれいん>さん(26)は短歌や俳句、エッセーを中心に活動してきた作家で、東日本大震災を題材とした初の小説『氷柱の声』で候補に選ばれています。<高瀬隼子>さん(33)は、2019年にすばる文学賞を受賞した新鋭で『水たまりで息をする』で選出。<千葉雅也>さん(」42)は哲学者で、初の小説が候補となった第162回に続いて2度目の候補作『オーバーヒート』が選出されています。同じく2回目の<李琴峰>さん(31)は台湾出身で、日本語で創作活動を続けており『スモールワールズ』が候補になっています。
「直木賞」も、5人中3人が初ノミネート。最多の<澤田瞳子>さん(43)は『星落ちて、なお』が選ばれています。<呉勝浩>さん(39)は昨年、『スワン』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した実力派で『おれたちの歌をうたえ』が候補に。<佐藤究>さん(43)は今年5月に山本周五郎賞に選ばれた話題作『テスカトリポカ』で初候補入り。<砂原浩太朗>さん(52)は架空の藩を舞台にした時代小説『高瀬庄左衛門御留書』、<一穂ミチ>さん(43)は人知れず悩みや苦しい過去を抱えながら生きる人々を描いた短編集『スモールワールズ』でそれぞれ初めて選ばれています。
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