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種子の寿命@農研機構

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【 発芽能変化予測 】 【 発芽能変化予測 】
「エンドウ豆」としては、1922年にツタンカーメンの副葬品から見つけた種を、発芽・栽培に成功させた 「ツタンカーメンのエンドウ」 も一時流行りましたが、最近では見かける機会が少なくなりました。

農業協同組合新聞の昨年11月20日の記事に、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、長年にわたる発芽試験の結果から作物種ごとに発芽率の推移を明らかし、長持ちする種子が判明した、という興味ある発表内容がありました。

農研機構はジーンバンク事業として、35年前から農業上重要な遺伝資源の保存を行っており、約19万点の植物遺伝資源が種子として保存されています。

今回の研究では、保存に適した状態で長期間保存した植物種子の発芽率を30年間調査しています。この調査で得た50種8万点、延べ40万件にのぼる発芽率データに基づいた研究は世界で初めてだそうです。

発芽試験の結果、-1℃、湿度30%の条件でダイズの種子はおおよそ15年、コムギは20年、トマトは30年、ソバは70年、キュウリは130年保存できることが分かっています。

このデータは、種苗会社や研究者の採種計画に役立てることができるほか、発芽率が保証された種子の提供が重要な種苗産業には、高い発芽率の維持が可能な品種開発の材料としても提供が可能になります。

これまでジーンバンク事業では5年に一度の発芽試験を実施してきましたが、今回の結果をもとに、寿命の短い種子の再増殖のサイクルを短くすることで、より発芽率の高い種子の提供が可能となり、長持ちする作物では、発芽試験のサイクルを長くすることで事業の効率化を進めていくことになります。
#ブログ #植物 #種子

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