『ネズラ1964』@<横川寛人>監督
1月
12日
後に「大怪獣ガメラ」を生み出す大映が、1964年に公開を予定して製作を始めた『大群獣ネズラ』でした。1963年秋にクランクインした同作は、「実際の生きたネズミをミニチュアの中に置き、巨大な怪獣に見せかける」という手法で撮影が進められていましたが、現場にノミやダニが大発生。スタッフはガスマスクをするなどして対策をとりましたが、近隣住民のクレームにより保健所が撮影禁止を勧告し、撮影は中止になり、宣伝用のスチール写真とわずかなフィルムを残して幻の映画となっています。
戦前の特撮映画を復活させて話題となった 『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』 (2019年)の<横川寛人>監督が、KADOKAWA(旧・大映)に企画協力を得て、1963年から1964年の『大群獣ネズラ』製作当時の背景をリサーチし、困難な環境の中でも特撮映画を撮ろうとした製作者たちの奮闘を描きます。
ガメラ誕生30周年記念作『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年・監督: 金子 修介)の<螢雪次朗>、ゴジラシリーズの第23作『ゴジラ2000 ミレニアム』(1999年・監督: 大河原 孝夫)の<佐野史郎>、『ウルトラマン』(1966年7月17日から1967年4月9日まで、TBS系列)の<古谷敏>、 <斉藤麻衣> など特撮映画に縁深い俳優が出演しています。