東日本大震災の後、約3年半にわたり「陸前高田災害FM」のパーソナリティを務めた<阿部裕美>さんを追ったドキュメンタリー『空に聞く』が、2020年11月21日より全国で公開されます。
東日本大震災後に各地に設けられた災害FM局のひとつで、2011年12月10日に開局した陸前高田災害FMは、市内高台にあるプレハブのスタジオから24時間放送を続けています。
同市で生まれ育ち、夫婦で営んでいた和食料理屋の店舗と実家を津波で流失した<阿部裕美>さんが開局当初からパーソナリティを務め、丁寧な取材と言葉選び多くの人気番組を生み出し、地元はもとより全国から注目を集めていきます。
地域の人々の記憶や思いに寄り添い、ラジオを通じていくつもの声を届ける<阿部裕美>さんの姿を親密な距離のカメラが静かに記録し、同時に津波で流された町の再建が進み、かさ上げされた台地に新たな町が造成されていく様子も映し出していきます。
監督は、震災後のボランティアをきっかけに東北に移住し、同じ陸前高田市を舞台に撮り上げたドキュメンタリー 『息の跡』 (2015年)などを手がけている<小森はるか>が務めています。
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