神戸ご当地(1338)「ザビエル像」公開@神戸市立博物館
11月
4日
「アジアで布教し、日本だけでなく、世界的にも極めて有名」な<ザビエル>はイエズス会の創設会員。1549年に来日後2年余り、九州、近畿など各地で伝道しました。
肖像画は縦61センチ、横48.7センチ。ザビエルが十字架のキリストを見上げ、胸の前で手を交差させて祈る姿を描く。燃える心臓を手にし、神の愛に圧倒されて叫んだ「主よ、十分です」との言葉がラテン語で記してあります。西洋画の技法を学んだ日本人絵師が手掛け、江戸初期に制作された礼拝用の聖画と推測されています。
当時のキリスト教の聖画は、幕府の禁教によって大半が没収、破壊されましたが、本作品は「隠れキリシタンの里」として知られる茨木・千提寺の集落の民家で奇跡的に守り伝えられました。発見後、昭和前期に、神戸の南蛮美術コレクター<池長孟>が購入し、戦後、神戸市に譲渡しています。