今年の読書(57)『暗号通貨クライシス BUG広域警察極秘捜査班』福田和代(新潮文庫)
7月
31日
前作でサミット航空機を墜落させたとの冤罪で死刑執行されたはずの天才ハッカー「水城陸」は、その能力を生かし「沖田シュウ」と名を変え、全世界的警察機構・広域警察の極秘警察チーム<BUG>の一員となっています。
世界では、「ブティア」博士が考案した暗号通貨「LeX(レークス)」が米ドルを凌駕して、世界通貨となりつつあり、流通を安定させるプログラムの<鍵>を、「ブティア」博士と懇意であった「水城陸」の父親は、「陸」の体の中にその<鍵>となるべくデーターを託していました。
「LeX」の流通を阻止すべく反対派は、「沖田シュウ」を二度にわたり拉致するのですが、危機一髪のところで助けられますが、拉致された際の「沖田」の行動は、<BUG>でしか把握できず、内部での裏切り者の存在が判明、また、その捜査の過程で、航空機墜落の真実が露見、「沖田」の冤罪は晴れるのでした。